秋の食中毒について
こんにちは!! 今月から10月になり今年も残り3か月になりました。
最近まで夏の暑さがまだ残っていると思っていたら、急激に気温が下がり朝と夜がとても寒くなりましたね。
皆さん体調管理に気をつけましょう!!
そして10月は食中毒に注意が必要な季節となっています。「食欲の秋」で美味しい食べ物が増えてきますがそれと同時に食中毒の細菌やウイルス等も増えてきます。
食中毒とは、『食中毒細菌やウィルス、有害・有毒な物質などが含まれた食品などを食べて起こる人の健康被害』といい、一般に、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、発疹などの症状を起こします。
恐ろしい食中毒ですが、食中毒を引き起こす原因や対処法を知っていれば、安全に楽しく食事を楽しむことが出来ますので、ここでもう一度食中毒のことについて学びたいと思います。
細菌とウイルスの違いについて
- 細胞を持つ
- 栄養を摂取し、エネルギーを生産している
- 細胞分裂を繰り返して生存、増殖を行う
- ウィルスより大きい
- 細胞は生き物とされている
- 細胞を持たない
- 栄養を摂取せず、エネルギーを生産しない
- 自力で動くことはできず、動植物の細胞を借りて増殖する
- ウィルスは物質とされている
(生き物とは言い切れない)
9~10月は細胞性食中毒、ウイルス性食中毒、自然毒性食中毒が日本では多く発生しているそうです。
細胞性食中毒
- 腸管出血性大腸菌(O157)
- カンピロバクター
- サルモネラ
- 黄色ブドウ球菌
など
ウイルス性食中毒
- ノロウイルス
- E型肝炎ウイルス
- A型肝炎ウイルス
自然毒性食中毒
動物性食中毒
- 魚類(フグ毒
- 二枚貝類
- 巻貝
植物性食中毒
- キノコ類
- 高等植物
寄生虫
- アニサキス
- クドア
化学物質
- ヒスタミン
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
(厚生労働省 サイトより)
感染の原因例
原材料や、食品に食中毒細菌が付着し、そこで菌が増殖し、それを食べることで食中毒が発生します。 また、肉類は生で食べたり、加熱不十分で食べたりすることによって食中毒を発症します。
食中毒を起こさないための三つの予防
細菌を食べ物に「付けない」
- しっかりと手洗い
- 調理器具の洗浄、消毒
食べ物に付着した細菌を「増やさない」
- 適切な温度で保存
- 調理後は速やかに食べる
食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
- 加熱処理
- 特に肉料理は中心までよく加熱することが大事
- 肉や魚、卵などを扱った調理器具は洗って熱湯をかけるか台所用殺菌剤を使って殺菌しましょう。
ウイルス性食中毒の予防は4原則
- ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
- 食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
- 食べ物にウイルスを「つけない」
- 付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」
下記に簡単ではありますが、日ごろの食生活での主な食中毒病因物質とその予防をまとめてみました。
主な感染源 | 予防のポイント | |
ノロウイルス |
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カンピロバクター |
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サルモネラ |
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腸管出血性大腸菌(O157) |
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アニサキス |
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黄色ブドウ球菌 |
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ウェルシュ菌 |
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◆これから寒い時期になり身体の体温が下がり、免疫力も低下していきます。
ウイルスは低温や乾燥した場所でも生息するため主に「ウイルス性食中毒」は冬場に増加するそうです。
冬場に多いノロウイルスによる食中毒は発生数がとても多く、ノロウイルスは微細なインフルエンザウイルスよりもさらに小さく感染力がとても強いウイルスで、感染規模も拡大しやすい傾向があります。
食中毒を予防するためにも一番大事な手洗い・うがいをしっかりと行い、食中毒を起こさないように気をつけて「食欲の秋」を楽しみましょう‼